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葛藤と逡巡と妬みと嫉みと
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 みんな出掛けて一人だった。

 お昼にお腹が空いたので冷蔵庫を漁るとベーコンがあったので、パンを買いに行くついでにOM-1を持ち出し、少し写真を撮った。
 綺麗なまでの青空で空気は爽やか。まるで高原のような陽気だった。
 パン屋でバケットを買い、途中の酒屋でワインを一本買い帰宅。ベーコンをフライパンで焼いて遅めの昼食をゆっくりと摂る。




 食事が終わって暫くすると、息子がサッカーの練習から帰って来た。すでに日が沈むのが早くなって久しいが、まだまだ明るい時間帯。息子と一緒に散歩に出ることにした。もちろん相棒のOM-1を携えて。

 今回、フィルムが感度400のトライ-Xが装填されている。レンズは50mのf1.4。迂闊だったのはこの組み合わせで晴天下ではかなり絞り込まないと写真が撮れない事だ。せっかくのf1.4レンズなのに、なんだか勿体ないような気がする。だから学生の時はネオパンSS(感度100)をメインで使っていたのかも知れないな、と思った。当然、デジタルカメラではないのでフィルムの途中で感度を変える事など出来ない。今度はバイクみたいな名前の100TMAXにしてみようかな。





 デジタルのようにじゃぶじゃぶと連射で撮るわけにも行かない(1枚1枚にお金が掛かっているのだよ、フィルムは)ので1枚を息を殺すかのように慎重に撮る。貧乏性である。
 シャッターを落とすごとに脳内で現像して脳内プリントを行って写真の出来を想像する。これがもの凄く楽しい。脳内では最高傑作が何枚も撮られているのだ。しかしこれが、現像から帰ってくると、脳内プリントとのギャップに愕然とする事になるのだが……。ま、それも楽しいのだ。銀塩写真は毎回毎回がラストチャンス。出来を想像しながら撮るこの楽しさは何者にも代え難い。また偶然に「こりゃだめだな」と思っていたショットが素晴らしい出来だったりするのだから、写真はやめられまへんな(なぜに関西弁)。





 ちょっと自分でも笑ってしまったのだが、写真を撮った後、何故かカメラを持ち上げて、カメラの背面を見てしまう。何故だろうと思ったら、デジタル一眼のプレビューを見る癖が残って、あるはずもないモニタを見るためにカメラの背面を見ているのだ。似たような事はコンタクト・レンズを初めて使った時にもあって、あるはずも無い眼鏡のフレームを無意識に親指で持ち上げる仕草をしていた事が良くあった。実はその癖は未だに残っていて、僕が無意識に親指を鼻頭に当てたら、それはエア・メガネである。癖と言うのは恐ろしいモノである。

 とりあえず、今日は日没までで14枚ほど撮った。デジタルだったら、多分30枚以上撮っているだろう(デジタルの場合最低同じカットを2枚撮るのだ)。いまだ現像していないから出来は全く未知数だが、脳内では傑作が一杯あって、今から楽しみである。恐らく現像から上がってきたらガッカリする事になるだろうが。


Nikon D90+AiAF NIKKOR 35mm F2D

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性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
 若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
 酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。

 そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。

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