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葛藤と逡巡と妬みと嫉みと
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 梅雨が明けて「夏」となってきた最近、4時半頃眠りから覚めてしまう。もちろん朝の話。
 会社が8時15分からという、なんとも時代に逆行した始業時間に変更になってからというもの、今まで6時に起床していたのが、5時に目覚ましをセットするようになり、しかし何故か目覚ましのベルが鳴る30分も前に目が覚めてしまう事態に。

7/16morning(1)


 東京の日の出の時刻は、今、だいたい4時半頃だ。なので丁度夜明けの時刻に目覚める訳なのだけれども、目が覚めてリビングのカーテンを開け放って、刻一刻と藍色からだんだんと空の裾から橙色が出てきて、青く変化していく空を見ていると、なんだか、本当はもっと寝ていたかったのだけれども、少し得した気分になり、ちょっと嬉しい。

7/16morning(2)


 今日なんかは気持ちよく晴れていたが、曇りの日は曇りの日で、雨の日は雨の日で、夜明けと言うのはそれぞれ趣があって良い。

 清少納言の枕草子には、「春はあけぼの……」という下りがあるが、その中の夏に関する部分に、

 夏はよる
 月の比はさら也 やみも猶ほたるの多く飛びちがひたる
 又 ただ一つ二つなどほのかにうちひかりて行くもをかし
 (夏は、夜がよい。
 満月の時期はなおさら。闇夜もなおよい。
 蛍が多く飛びかっているのがよい。
 一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光りながら蛍が飛んでいくのも趣があってよい)


 とある。
 現代であっても確かに夏の夜は、縁日や花火、浜辺での恋する人との語らい(うーん、遠い目になってしまう)など、夜の方が趣があるのだが、しかし、なかなかどうして、早朝も趣があってとても良いのだ。

 まだ、暑くなる盛りの前。夜の間に冷えたアスファルト。しかし昇ってくる太陽は日中の猛暑を予感させる神々しさ。何となく、戦いの前の静けさ(喩えがもの凄く悪いな)というか、なんというか、こう、気分を高揚させる何かがあると僕は思うのだけれども、皆さんはいかがだろうか?

7/16morning(3)


 なので、朝4時半。本当はまだ眠りたい。眠りたいのだけれども、何故かリビングのソファ(最近僕はリビングで寝ている)から、気合い一発起きあがり、カーテンと窓を開け放ち、煙草を一本、ゆっくりと味わいながら見る空に、とても幸福を感じる僕なのであった。

 きっと明日も4時半に起きるだろう。
 まんざら悪くない。

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51
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性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
 若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
 酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。

 そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。

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