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葛藤と逡巡と妬みと嫉みと
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 オリンパスXAに詰めていたフィルムが先日終わりました。フィルムを巻き上げて取り出すと、レンズ部に黒いぽつぽつが。
「ん? カビか?」
 でも、我が家にXAが届いた時のチェックではそんなものありませんでした。試しに綿棒で黒い点々を触ってみると取れました。
「これはもしや……劣化したモルトか?」
 再び独りごちて、裏蓋のモルトが張ってある場所を指で触ると、ボロボロとモルトが朽ちて落ちて来ます。あちゃぁー。こんな所をチェックし忘れるとは……。とにかくモルトを交換しなくちゃ。

 と、言うことで、やっと休みになった今日。オリンパスXAのモルト交換をする事にしました。
 ちなみにモルトというのは、カメラの裏蓋や溝などに張ってある黒いスポンジのようなモノ。モルトプレーンと言います。決してウイスキーの材料とかではありません。わりかし新しいカメラには使われていませんが(当然デジタルカメラにはない)、ちょっと古いカメラには必ず張ってあります。このスポンジで、蓋の隙間から漏れてくる光をフィルムに当てないように密閉させる役割を果たしています。ただこのモルト、経年劣化でぼろぼろになるのは有名な話で、古いカメラではまずここをチェックするのがセオリーとされているのでした。それを怠った僕はどうしようもないですね。とほほ。





 さて、まな板の上にあがったXA君。これから素人手術をされる訳ですから、彼もドキドキでしょう。今回の手術は、裏蓋の腐ったモルトの交換と、溝に入ったモルト屑の除去です。本当は溝にもモルトが入っていたのかもしれませんが、すでに跡形もなく消え去っており、今回は裏蓋のみの張り替えで様子を見ることにしました。





 まず、作業に邪魔なフィルム圧版を取り外します。黒いポッチに嵌っている銀色のプレートを右にずらして外します。





 まだこれでは圧板は外れません。OM-1だと反対側も同じようになっているのですが、XAにはそれがありません。圧板の裏の構造を見れば解るのですが、次は圧板自体を上にずらします。





 すると圧板が外れます。圧板の裏はこういう構造になっています。知らないと中々解らないですよね。僕もかなり悩みました(笑)。





 次に万が一の事に備えてレンズ部分を保護します。僕の場合は太い幅のテープがあったのでそれでマスキングしました。レンズはカメラの命ですからね、保護は絶対に行いましょう。





 さて、これから裏蓋の劣化したモルトを除去する作業を始めます。オペ開始です。このままの状態ではモルトは中々はがれないので、僕はこの薬品を使いました。





 プラモデルを売っている所なら売っているであろうミスター・カラーの薄め液です。本来はプラモデルに塗る塗料を薄めるのに使いますが、今回はこれでモルトを溶かします。プラモデルに使うモノなので、プラボディのXAに使っても大丈夫であろうと、ネットを検索して知りましたのです。
 綿棒に薄め液を浸し、モルトの上に塗って、マイナスドライバーとかでシコシコと削り綺麗にモルトを除去していきます。これは根気のいる作業です。気合いをいれてかかりましょう。
 爪楊枝などにティッシュを巻いて、それに薄め液を塗布して、ボディの溝からもモルトのカスを除去していきます。ファインダの所は穴というか、ファインダと繋がっている部分があるので、ファインダ内にモルト屑が入ってしまわないように注意しましょう。ぼくはざっくり入れてしまいました(トホホ)。でも、ファインダを覗いてもモルトが目に近すぎて見えないので、撮影時に気になることはなさそうなので、ファインダ内のモルト屑はなかったことにする事にしました。





 モルトを綺麗に除去したら、今度は新しいモルトを張ります。
 ヨドバシカメラでモルトを探しましたが売っていなかったので、今回はこれ、習字の時に使う下敷きを使用することにしました(これもネットの検索で知りました)。娘に下敷きくれと言ったら、見事に「やだ」と言われたので、100円ショップで買ってきました。最近の下敷きは裏面が滑り止めになっているみたいで、ここに両面テープを貼って、予め計っておいた元々のモルトの寸法にあわせ切り出し、貼り付けます。





 綺麗に代用モルトが貼れました。
 ネットの情報によると、書道の下敷きは通常のモルトと違いほとんど劣化がおこらないようです。嘘か本当か解りませんが、要はカメラの中に光が入り込まなければ良いわけで、ダメになったらまた張り替えれば良い事です。





 作業前とは逆の手順でフィルム圧板を取り付け、レンズ部に張ってあったマスキングを剝がして完成です。今回はボディの溝にはモルトを入れませんでした。その代わり、裏蓋全週に貼り付けました。デフォルトではパトロネ室の上の方には張ってなかったのですが、ここにも貼り付けて光線進入を予防してみます。
 あとはチャンと蓋が閉まれば良いのですが、最初は中々閉まらなくて、
「やば、張りすぎたか?」
 と思いましたが、何度か開けたり閉めたりしてみたら、馴染んできたみたいで、普通に閉まるようになりました。前よりピッタリと裏蓋が嵌って、ぐらつかなくならなくなりました。





 と、言うことでオペ終了です。お疲れ様でした。
 早速トライ-Xを詰めて試写をしましょう。

 そう言えば、今まで99円ショップのLR44電池を使って居ましたが、XAは本当はSR44仕様なので、下敷きを買った100円ショップになんとSR44が売っていたので、それに入れ替えました。LR44とSR44では電圧が0.5ボルト違うので、絞り優先AEのXAでは、一応チャンとした電圧の方が良いだろうと言う判断からです。しかし、SR44が100円ショップで100円で買えるとは……。ビックリでした。

 と、言うことで、またXAでバジバシ写真を撮りましょう。XAは楽しいですね。撮影する行為自体が楽しいです。

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 コンタクトレンズを装着すると、目にゴロゴロ感が出るようになって来たので、新しいのをおろした。誕生日になると奥様が買っておいてくれる物で、大体1年くらいのスパンで新しいのにしている。





 いつもこの時期に新しいのに交換するのだが、毎年新しいのをケースから出すたびに、
「お、俺って左目の方が悪かったのか!」
 って、ビックリする。毎年ビックリして、ああ、去年も同じ事でビックリしたなと思い出すのである。そして暫くしたらまた忘れて、きっと来年またビックリするのだ。。人間とは考える葦である。いや喩えが間違っている。人間は忘れる動物である。

 で、ニューカマーと言うのはコンタクトレンズの事ではなくて、もちろん新種のオカマの楽しんごの事でもなく(ツマラン)、カメラの話。先日、オークションでオリンパスXAを手に入れた。





 長い間使用していなくて、動作も確認していないのでジャンク扱い、と言うことで野口英世さん二人分で落札。確か1980年代のカメラで、当時の新品価格が3万円以上したと思う。

 届いた時はもちろん不動状態で、巻き上げも出来ないしシャッターも落ちない。電池を入れ替えて見ると、あっさりと動いた。シャッタースピードも明るいところと暗いところでちゃんと変わる。機能的には問題ないようだ。
 ストロボは電池を入れ替えてもうんともすんとも言わない。さすがに壊れているかと思って、でもあんまりストロボ使わないからいいかな、なんて思いながらスイッチのON、OFFを繰り返していると、イキなり「チュイーン」と音が鳴り出し復活した。どうやら完動品だったようだ。





 僕はリアルタイムでこのカメラを知っているが、当時はさほど興味を示さなかったのだけれども、最近、いつでも持ち歩けるカメラが欲しくなり、リコーのR1sも持っているんだけど、R1sはフィルムの感度設定、ピント調節、シャッタースピード、絞り調節と全てが自動なので、自分の意志で色々調節出来るコンパクトカメラが欲しかったのだ。
 このオリンパスXAは、レンジファインダーカメラで、ファインダー中心部にある二重像をレンズの下にあるレバーで像を一つにする事によりピントを合わせる。しかも絞り優先オートになっていて、フィルム感度も手動で設定する(つまり露出補正が出来る)。巻き上げも手でダイアルを回し、フィルムが終わって巻き戻しも手動なので、パトロネに全部フィルムを巻き込まれないように制御出来る。しかもシャッターは触れただけで落ちるフェザータッチ。R1sはグッと押し込こまないとシャッターが切れないので、一瞬壊れたのかななんて思うことがあるが、このカメラはそんな事は皆無。早速軽く掃除して、TRI-Xを詰め込んだ。

 で、実はこのカメラ、フラッシュを取り外せるのだ。





 フラッシュをはずすと、ほら、もの凄いコンパクト。煙草の箱より一回り大きいくらい。しかもスライド式レンズカバーなので、レンズキャップをなくす事もなし。実は、現在では珍しくもないスライド式レンズカバーは、このカメラが世界初なんですって。しかも設計者は僕の使っている一眼レフOM-1の設計者と同じ、故・米谷氏。小さいけどズッシリ重い(サイズにしては、の意)。かの写真家浅井慎平氏も一時期使って居たと言うカメラなのである。シャッターの音も静かで、本当に、「ペチン」という小さな音しかしない。写っているのかどうか不安ですらある。

 さて、どんな写りをするのか、全く想像出来ないので今から楽しみで仕方がない。はやく現像してみたい。なんともカワイイカメラである。

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 この相良藩(さがらはん)という焼酎、めちゃくちゃ美味いです。義兄に頂きました。感謝です。でも、もう、殆ど残っていません。残念。

 以前、「OM(この写真のカメラ)を肴に酒を飲む」と書きましたが、その、「カメラを肴に酒を飲む」と言うのが、意味が解らないという事を言われました。えーっとですね、説明すると、本当にカメラをおつまみに食べる訳でなく(あたりまえだ。ガッちゃんじゃない)、カメラを眺めながら、いじりながらお酒を飲んで、まったりとした時間を過ごすと言う意味です。モノ好き、酒好きの両刀使いの方ならご理解頂けるかと……。まあ、気持ち悪いっちゃあ、気持ち悪いですがね。そこら辺は自覚してますので、ご心配なく。

 OM-1に関するエントリで、もう飽き飽きしてるかもしれないですが、もう少しお付き合い下さい。
 
 僕がOMシリーズと出会ったのは、中学校1年生の時でした。中学入学と同時に写真部に入部して、その時はキャノンのAV-1(かな?)を使っていたのですが、当時バスケ部(後日写真部に入部し副部長にまで上り詰める)なっく氏の影響で、オリンパスOM-10を購入しました。先輩達はカメラメーカーはバラバラ(ニコンが多かったかな)だったのに、僕と同年代は何故か僕以外全てオリンパスだったので、仲間内でのレンズの使い回しとかも考えて(イヤラシイ)の購入でした。



OLYMPUS OM-10
(オリンパスのHPより転載)



 で、このOM-10、中学2年生夏休みの北海道一人旅の時、突然ぶっ壊れて(親を)一念発起(させて)購入させたのが、当時のオリンパスのフラッグ・シップ機、OM-4でした。今考えると、貧乏な我が家において、もの凄い我が儘を言って買わせたと思います。親父と一緒に新宿のヨドバシカメラに行って買って貰ったのを今でも鮮明に覚えています。モータードライブなんかつけちゃって、秒間5枚でバシャバシャ撮ってました。親父に感謝……なのですが、このOM-4、社会人2~3年生の時に会社のそばの写真屋にモータードライブの修理に本体ごと出してそのまま忘れてしまい、気が付いた(思い出した)時にはその写真屋さんは潰れてなくなってしまっていたのでした。なんて親不孝なんでしょう。



OLYMPUS OM-4
(オリンパスのHPより転載)



 そんなこんなで写真から離れて10年以上。
 ある日突然写真熱が沸々と再燃し、そんな気持ちをブログに書き殴ったら、SR(オートバイ)仲間のKEIさんからOM-1を譲って貰いました。KEIさんは……、職業書いたらまずいかな、ま、いわゆる写真を扱うプロの方で、OM-2も所有していて、OM-2もあるし、OM-1は殆ど使わなくなったからと、ワインダー(巻き上げ機。モータードライブのようなもの。モードラよりはフィルムの巻き上げ速度が遅い)と50mmF1.4のレンズも付けてくれました。プロの方の機材なので、保管状況はサイコー。OM-1の持病と言われるプリズムの腐食も無く、もう、KEIさん家の方角に足を向けて寝ることが出来ません。そう言う経緯で、この僕の2コ下の年齢の彼女は僕の手元にやってきたのです。



OLYMPUS OM-1
(オリンパスHPより転載)



 OM-4を使っていた若かりし当時は、OM-1、2の古くさいスタイルが実は好きではありませんでした。現代的な形のOM-4カッコイイぜ! サイコーだぜ! と思っていました。しかし、この歳になってOM-1を見ると、なんというか、カッコイイではなく、「美しい」と思うのです。このカメラのカタチが。なので三人称はやっぱり「彼女」でしょうね。
 で、メカニカルな部分も良いです。OM-4のように、まるで「光の支配者」かのような精密なマルチスポット測光が出来る機械を使っていたせいで余計感じるのかも知れませんが、もう、測光はおおらかです。なんて言うのかな、OM-4の細かいデジタル表示のファインダー内の露出表示にくらべ、OM-1は針が一本。OM-1が「そんな気張らずに、写真(光)を楽しみなさいよ」と、言っているかのようです。



OM-1のファインダー内
左に露出表示の棒がある。棒が水平になれば適正露出。



 現在、メインで使ってるレンズは、KEIさんから譲って頂いた時に付いていた、50mmF1.4と、その後中古で購入した28mmF3.5の二本。望遠系もズームを何本か買いましたが全て失敗。というか、この2本で僕の場合は運動会とかのイベントを撮影しない限り全て賄えてしまいます。多分、これ以上のレンズを必要としないでしょう……と書きつつ、ネットでさんざんお世話になっている、カメラ関係にも造詣の深い石墨さんのブログ(こちら)で紹介されていた40mmF2も、気になって気になって仕方ありません。OMシリーズが気になる方は、この石墨さんのブログをご覧下さい(直リンクはこちら。※石墨様>直リンクまずかったらご連絡下さい)。惚れますよ、そのOMシリーズの深さに。

 と、言うわけで、カメラについて(OMについて)久し振りに熱く暑く語ってしまいましたが、これが、僕がカメラを肴に酒を飲める理由でもあります。もしかしたらOM-1の小さな「カシャン」と言うシャッター音でご飯が3杯食べられるかも知れません(いや、マジで)。

 で、オマエは36枚フィルム撮りきったのか? って疑問がお残りでしょうが、皆さん……。
 今日、撮り終わりましたよ。
 明日現像に出してきます。

 でも、そろそろフィルム現像の機材揃えるかな……。

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 突然フィルムで写真を撮りたくなった。
 それはデジタルカメラに飽きた訳ではない。何と言えば良いのだろうか……、う~んと……、えーっと。

 上手く文章では表現出来ないのだけれども、デジタルの吐き出す「クッキリ・ハッキリ」に目が疲れた……、いや、そんなこと無いな。フィルムで撮った写真だって充分「クッキリ・ハッキリ」するしな……。でもある一面ではそういう部分もあるだろう。
 他には……、そうだなぁ、写真を撮った後にカメラに付いてるモニタで写真を確認する自分の姿に嫌気がさした……、いや、そんなことないな、確認できるのはデジタルの利点だし。

 まあ、簡単に端的にそこら辺のもやもやっとした部分をくしゅっと丸めて有り体に言えば、「気分」って事かな(今までの理屈は何だったんだ?)。それも「気分」はもう白黒で。

 実は、OMで写真に復活してからも今まで白黒フィルムで写真を撮っていたのだけれども、カラーの工程で現像出来る(つまりすぐに現像してくれる写真屋さんで現像出来る)白黒風フィルムを使っていたんだけども、今回に限っては、昔ながらの白黒フィルム(って言うのかな、つまり本物の白黒フィルム)で撮りたくなって、会社帰り、新宿の某巨大カメラ店に立ち寄った。

 僕が昔使っていた白黒フィルムは、富士フィルムの「ネオパン」か、コダックの「トライ-X」で、当時はそれが街の写真屋さんにも普通に売っていたのだけれども、最近は写真屋さん自体が減ってしまって、ちょっと寂しい。まあ、時代の流れだから致し方無いのだろうけれども。そんな中、今回使うフィルムは心に決めていた。学生当時、学校にある現像液の関連と、あと、予算で長巻きを買ってあったので(つまり消耗品がタダだったので)メインは富士フィルムのネオパンSSだったのだけれども、あの当時あまり使用しなかったトライ-Xをどうしても使いたかった。あの硬調な、荒々しい感じ(あくまで僕の中のイメージ)のフィルムを使って見たくなったのだ。
 心に決めたらもう買うだけ。フィルム売り場の冷蔵庫の「白黒フィルムコーナー」に行くと……。ない。トライ-Xがない。400TMAXとかいう、ヤマハのスクーターみたいな名前のフィルムや、400TXとかいうこれも何だかオートバイのような名前のフィルムはあるのだが……。店員に恐る恐る「トライ-Xって言うのは……」と聴いてみると、「あ、これですね」と、あっさり400TXを指差された。ああ、箱に小さく「TRI-X」って書いてあるわ。てへへ。知らないってのは凄いね。
 と言うわけで、嬉々としてフィルムを買って家路について、家に着くと早速OM-1を引っ張り出す。ワインダーを取り外してカメラを持ってみると、これが、軽いわ小さいわで、なんだか凄くいい。ニコンD90の太いグリップと大きなボディに慣れていた手が、最初こそ違和感を覚えたモノの、暫く空シャッターを切ったりしているうちに、ニコンのデジカメの方が握りやすさを設計段階から考えているにも関わらず、昔ながらの(いや、昔のモノだが)直線的なボディに何だか手が馴染んでしまうから不思議だ。

 フィルムを装填し、まだ撮られていない写真を想像し、悦に入る。しかもフィルムの場合、現像が終わるまでは写真の出来が解らないのだ。何という焦らしのテク。ドMには堪らないじゃないか(変態)。暫くしたら、このブログでOMで撮った写真を紹介できる時が来るだろう。
 本来なら、フィルム現像は自分でやりたいのだけれども、機材を揃える時間が我慢できない(そこは焦らされるのイヤなのか)ので、今回現像はラボにお願いするつもり。っていうか、近所の写真屋さんに取り扱ってくれるか確認してきた(そう言うのはフットワーク軽いのだ)。自家現像は追々。ほら、あんまり手広く店を広げちゃうと、家族の目というのもあるしね、こういうのは徐々に徐々に、じわじわと行くのだよ。

 取りあえずは暫くOMメインで行こうと心に誓い、夜長の秋に、OMを肴に僕は焼酎を啜るのであった。





Nikon D90+AiAF NIKKOR 35mm F2D

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 東京も台風が直撃するか否かの状態で、外はもの凄い雨。せっかくの休日なのに外出する事が出来ない。こういう激しい雨の日は安全も考えて自宅でじっとしているに限る。昔は大雨が降ると嬉々として神田川を見に行ったモノだが、子供に真似されても困る(危険だ)なので、今は行かない。
 おもてに散歩に出掛けて写真を撮ることも出来ないので、カメラをいじくるついでに、部屋に転がっていた僕のカバンの写真を撮ってみた。何処にでもあるアウトドア・プロダクツのチープなデイパックである。




 以前僕の息子がリュックサックに彼の全ての財産を入れて持ち歩いているのこのブログに書いたと思う。あの頃はアディダスのキッズ用リュックだったが、その後、公園で遊んでいる間に盗まれ、ゲームカードからサッカーボールまで全ての財産を失ってしまった。なので、僕がイースト・パックのデイパックを、新しいリュックを購入するまでの間のピンチ・ヒッターとして貸し与えていたら、またそれも公園で盗まれて再び何もかも失ってしまった彼は現在、僕が中学生の頃使っていたデイパックを使っている。もう、遊ぶ最中に背中から下ろすことは無いらしい。

 僕の方と言えば、今まで使っていた「ジャック・バウアーが使っている」と言われたロスコのメッセンジャーバックを数年使って来たが、さすがに毎日の通勤で酷使され穴が開いてしまったので、高校時代に戻った気分で、アウトドアのデイパックを買ってもらった。
 ロスコのメッセンジャーバックからアウトドアのデイパックに中身を移し替えていると、僕も息子と同じ、いや、息子は僕の血を引いているんだなと思って苦笑してしまった。iPhone、会社の携帯電話、手帳、ロディアのメモパッド、芯ホルダー2本、IDカード、息子から貰った富士山の巾着袋(飴が入っている)、ジッポー、煙草に携帯灰皿、お守り代わりの身代わり人形等々……。出掛けるときにはカメラも入る。僕も財布以外の全財産をバックに入れっぱなしなのだ。そのバック一つだけ持てば、即座に出掛けられるようになっている。

 僕は昔から流行モノだったり、柄が派手だったりするモノを買わない。何でも無地のプレーンなモノを好む。それは貧乏だったからシーズンごとに新しいモノを買うことが出来なかった事に由来するのかも知れない。一度買えば、それは何年も僕に使われる事になるのだ。20年以上前のフィラデルフィア・フィリーズのウインドブレーカなどは今も現役である。流行の品を買えば、流行が過ぎてしまえば恥ずかしくて身に付けることが出来なくなってしまうが、スタンダードなモノはそれを気にすることなくいつまでも使う事が出来る。なんでもシンプルなのが一番、そう僕が思うのはそう言う理由があるのだ。
 
 このデイパックも、当分の間僕に酷使されるだろう。値段も値段なので、元はすぐに取れる。


Nikon D90+AiAF NIKKOR 35mm F2D

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 帰って来ました。やっと。やっとです。
 もう嬉しくって、鼻からスパゲッティを食べてしまいそう(さすがにそれは無理。昔ドラえもんにそんなネタがありましたね)な位。


OMEGA SPPEDMASTER AUTO



 早速右腕に装着。
 フルオーバーホール+風防(いわゆる時計のガラスの部分)の交換で、買って来たときのようにピカピカ。スピードマスターシリーズの風防は実は他の時計のようにガラスではなくてプラスチックなのでキズがもの凄くつきやすいのです。風防のキズは別にそれは自分の使用してきた歴史だから別に気にしてなかったんだけど、まあ、いい。ピカピカってのは気分が良いですね、やっぱり。人体に直接触れるので、その付着したいた垢たるやもの凄いモノだったでしょう。修理してくれた人には、顔も名前も解りませんが感謝感謝です(オメガでの修理だったらしいです)。

 機械式の時計が減ってきて、時計職人の人数も減ってきているらしいですが、完全にいなくなったら困ってしまいますね。これからも大事に使います。
 
 で、結局修理費はななまんさんぜんえんなり。
 奥様に当分小遣いなしと言われました。……えっと、一応聞こえなかったふりをしておきましたがね。

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 筆記具では鉛筆が一番好きだ。
 意味もなく鉛筆を削ったりする。もちろんナイフ(アーミーナイフ)で削る時もあるし、鉛筆削りで削る(どちらかと言うと鉛筆削りで削る方が多い)事もある。鉛筆を削っていると心が落ち着くのだ。鉛筆削りも、手動のだが、実は数個持っている。だからつまり、僕は「削る」という行為が好きだと言えるんじゃないかと思う。それが証拠に、現場に行く時に持って行く筆記用具は芯ホルダだ。芯ホルダというのは、シャープペンシルのような機械に、鉛筆のまさに芯の部分を入れるような筆記用具で、そのままだと芯が太いので、芯を「削る」行為が発生する筆記用具だ。この、芯ホルダの芯を削る時も、何とも言えない恍惚感を味わえるのだ(アヤシイヤツだ)。なので、芯を「削る」と言う行為がない、シャープペンシルを僕は製図用以外で持っていない。製図用のシャープペンシルも、うーんと、ずいぶん触っていないような気がする。CADで図面を書くようになって本当に、シャープペンシルなんて、めっきりさっぱり使わなくなった。同じようにロットリングも使わなくなったな。


鉛筆

すでに鉛筆はケースで買ってしまう。ケースで買うと落ち着くのだ。



 CADで図面を書くようになって、シャープペンシルを使わなくなったと書いたけれども、コンピュータの台頭で、文章も手で書かなくなった。昔は「ワープロする」と言えば「清書する」というイメージがあったけれども、今では下書きもキーボード上でする。だから筆記用具としての鉛筆を何に使うのかというと、結局手帳にメモする程度にしか使っていない。
 僕は、実は、もの凄くよく物事を忘れる人なので、手帳にメモする事は欠かせないのだ。どれぐらい物忘れが酷いかというと、手帳にメモしたことを忘れるくらいすごいのだ(意味ないじゃん)。なので、スケジュールとか、トゥ・ドゥとかは、もう手帳に書きまくって、手帳は肌身離さず持っている。携帯電話とかのメモ機能ではどうもダメ。予定とかに関してはどうしても手帳に書かないと……、と言うか、手帳に書くという行為によって僕の場合「記憶する」手段となっているようだ。なんだかんだ言って結構アナログなのである。


手帳

手帳は2007年からモレスキンの「スケジュール+ノート」を愛用している。



 そうそう、アナログと言えば、スピードマスター(時計)。まだ帰って来ない。このまま昔のカメラ(オリンパスOM-4)の時のように忘却の彼方に追いやられてしまうのではないか(修理に出したまま撮りに行くのを忘れ、気が付いたら修理に出したカメラ屋が潰れてなくなっていたという経験があるのだ)と、ちょっとビビっている。もしかして、海外で修理しているのかなぁ、修理代も高いし……。そんな訳ないか。

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プロフィール
HN:
Ocha
年齢:
51
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
 若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
 酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。

 そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。

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