一口にマンホールと言っても色々あって、僕の業界だけでも、マンホール、ハンドホール、そしてフィンガーホールと3種類ある。僕の業界だけでも3種類なのだから、その他の企業者に関わるマンホール関係は多岐に渡り、とても一口には言い表せないので、多企業が集まる会議などでは、一括りにそれらを「人孔(じんこう)」という場合が多い。
僕は今の業界に入って、何故だか他の人がやらない工事を多くやらされて、会社は電話工事の会社なのに、僕だけ(しかも一人で)電話工事以外担当を永らくやっていた。その中に、下水道工事も結構やっていて、恐らくマンホールの歴史というのは下水道から始まったのじゃないかなと思うのだけれども、歴史が深いだけあって、下水道のマンホールは色々な用途や、スケールの大きさで他の企業の群を抜いている感があった。数階建てのマンションがすっぽり入ってしまうようなマンホールや、まるで住居のように入りくんで各部屋に別れたマンホールなど、下水道のマンホールは、道路から見える直径1メートル程度の円形の鉄蓋とは裏腹に、多岐に渡って、子供の頃読んだ物語の「地底人の世界」を彷彿とさせるロマンに満ちていた、と言っても言い過ぎでは無いように思う。
そんな中で、僕の琴線に触れた下水道のマンホールの中に「煙突人孔」(基本的に東京都の下水道はマンホールとは言わず人孔と言う)というのがある。これは、普通のマンホールが、管渠と管渠の合流地点だったり、人間が作業するスペースだったりするのと違い、台風の時など、管渠の中に一気に大量の水が流れた時に、水圧に空気が押され、子供の頃に遊んだ空気鉄砲よろしくマンホールの蓋が枠ごと吹き飛ぶのを防ぐ為に作られた空気抜きのマンホールなのである。普通のマンホールと違い、管渠の上に煙突のように地面までの縦穴があり、空気を抜くために普通のマンホールの蓋より鉄蓋に穴が多い、というか、網目のような蓋がのっかっている。事実、過去には台風の時に一気に雨水が下水に流れ込み、マンホールの蓋が枠ごとアスファルトの押さえを突き破り、頭上高く飛んで、自動車の上に落ちるなどの事故があったようだ。普通、下水道のマンホールの蓋は受け枠にチェーンで繋がれて、飛び出しを防いでいるのだが、大水の時の空気圧はそのチェーンを引きちぎり、なおかつ受け枠をも飛ばすほどの威力なのだ。なので、つまり、煙突人孔というのは、空気抜きが一番の存在理由であり、そのマンホール自体は、そこから中の管渠に降りたり作業する為のモノではないので、マンホールを開けても、最初の数段だけ以外はステップも無く、地下数メートル、もしくは十メートル近い下水本管に降りることも出来ない垂直の円形の孔が地下深くまで続き、ゴウゴウと流れる水の音のみ聞こえるその存在は、暗黒の中の水の流れの恐怖を呼び起こし、僕の記憶に深く刻み込まれる存在になった。
このように、道路に多数存在する「マンホール」というのは、その用途によって色々な種類があって、路面から見える蓋だけでは伺い知れないドラマというか、特殊な存在理由もあったりするのである。最近は写真が身近になって、マンホールの写真を撮る人が増えているという。どうか、マンホールの鉄蓋の造形の表面的な面白さだけではなくて、その地下に眠るその存在理由にも(一般の人は中に入るのは許されないが)、想像し、自分たちの生活がそういう複雑なインフラストラクチャーによって成り立っている事にも思いを馳せて貰いたい、と、土木設計士の僕は思うのだった。実はあなたの歩いている道路の下には色々な生活必需品が埋まっているのである。実は大都市部では、冷房や暖房の為の空調の空気も地下を通り、複数のビル群がそれを共有していると言うことを知ったら、あなたは驚くだろうか。もしくはファックスなどの技術が無かった時代、大きい病院でカルテをカプセルの中に入れて担当部署に送るように、古くは電報などを送るとき、局から局へ、地下の配管を通して圧搾空気で「紙」そのものを送っていた時代があったこと聞いてあなたはどう思うだろうか? 実はそれは戦前からの技術であったりするのだ。
僕は今の業界に入って、何故だか他の人がやらない工事を多くやらされて、会社は電話工事の会社なのに、僕だけ(しかも一人で)電話工事以外担当を永らくやっていた。その中に、下水道工事も結構やっていて、恐らくマンホールの歴史というのは下水道から始まったのじゃないかなと思うのだけれども、歴史が深いだけあって、下水道のマンホールは色々な用途や、スケールの大きさで他の企業の群を抜いている感があった。数階建てのマンションがすっぽり入ってしまうようなマンホールや、まるで住居のように入りくんで各部屋に別れたマンホールなど、下水道のマンホールは、道路から見える直径1メートル程度の円形の鉄蓋とは裏腹に、多岐に渡って、子供の頃読んだ物語の「地底人の世界」を彷彿とさせるロマンに満ちていた、と言っても言い過ぎでは無いように思う。
そんな中で、僕の琴線に触れた下水道のマンホールの中に「煙突人孔」(基本的に東京都の下水道はマンホールとは言わず人孔と言う)というのがある。これは、普通のマンホールが、管渠と管渠の合流地点だったり、人間が作業するスペースだったりするのと違い、台風の時など、管渠の中に一気に大量の水が流れた時に、水圧に空気が押され、子供の頃に遊んだ空気鉄砲よろしくマンホールの蓋が枠ごと吹き飛ぶのを防ぐ為に作られた空気抜きのマンホールなのである。普通のマンホールと違い、管渠の上に煙突のように地面までの縦穴があり、空気を抜くために普通のマンホールの蓋より鉄蓋に穴が多い、というか、網目のような蓋がのっかっている。事実、過去には台風の時に一気に雨水が下水に流れ込み、マンホールの蓋が枠ごとアスファルトの押さえを突き破り、頭上高く飛んで、自動車の上に落ちるなどの事故があったようだ。普通、下水道のマンホールの蓋は受け枠にチェーンで繋がれて、飛び出しを防いでいるのだが、大水の時の空気圧はそのチェーンを引きちぎり、なおかつ受け枠をも飛ばすほどの威力なのだ。なので、つまり、煙突人孔というのは、空気抜きが一番の存在理由であり、そのマンホール自体は、そこから中の管渠に降りたり作業する為のモノではないので、マンホールを開けても、最初の数段だけ以外はステップも無く、地下数メートル、もしくは十メートル近い下水本管に降りることも出来ない垂直の円形の孔が地下深くまで続き、ゴウゴウと流れる水の音のみ聞こえるその存在は、暗黒の中の水の流れの恐怖を呼び起こし、僕の記憶に深く刻み込まれる存在になった。
このように、道路に多数存在する「マンホール」というのは、その用途によって色々な種類があって、路面から見える蓋だけでは伺い知れないドラマというか、特殊な存在理由もあったりするのである。最近は写真が身近になって、マンホールの写真を撮る人が増えているという。どうか、マンホールの鉄蓋の造形の表面的な面白さだけではなくて、その地下に眠るその存在理由にも(一般の人は中に入るのは許されないが)、想像し、自分たちの生活がそういう複雑なインフラストラクチャーによって成り立っている事にも思いを馳せて貰いたい、と、土木設計士の僕は思うのだった。実はあなたの歩いている道路の下には色々な生活必需品が埋まっているのである。実は大都市部では、冷房や暖房の為の空調の空気も地下を通り、複数のビル群がそれを共有していると言うことを知ったら、あなたは驚くだろうか。もしくはファックスなどの技術が無かった時代、大きい病院でカルテをカプセルの中に入れて担当部署に送るように、古くは電報などを送るとき、局から局へ、地下の配管を通して圧搾空気で「紙」そのものを送っていた時代があったこと聞いてあなたはどう思うだろうか? 実はそれは戦前からの技術であったりするのだ。
昔、テレビ番組かなんかで話題になった事だけれども、トラックがバックするとき、女性の声で「バックします」と喋る機能があるじゃないですか? それがちょっと壊れて、「バックします」が「ガッツ石松」に聞こえるって言うので大爆笑したのを、ふと思い出した。なんでそんな事を思い出したのかは内緒(じゃあ、書くな)。
昼休みにも仕事をしているのに、どうしてだろう、ここんとこ残業になってしまう。うーん。能力ないのを露呈してしまっているなぁ。どうしよう? あ~、お恥ずかしいったらありゃしない(水谷豊風)。そう言うときに限って、らんぐさんに残業しているところを見つかって、「ふふふ」と笑われてしまうのだ。余計な事をブログに書くんじゃなかった(11月27日のエントリを参照)。
昼休みにも仕事をしているのに、どうしてだろう、ここんとこ残業になってしまう。うーん。能力ないのを露呈してしまっているなぁ。どうしよう? あ~、お恥ずかしいったらありゃしない(水谷豊風)。そう言うときに限って、らんぐさんに残業しているところを見つかって、「ふふふ」と笑われてしまうのだ。余計な事をブログに書くんじゃなかった(11月27日のエントリを参照)。
Nikon D90
+TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF](A14)
+TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF](A14)
奥様はバレーボールの小学校PTA連合大会の試合に出掛け、娘は友達とマックで勉強会。息子はサッカーの練習の後友達とまたサッカー(遊び)に行って、僕は一人。トボトボと実家に向かった。
実家に向かった本題は、義理の妹のパソコンの修理。ネットに繋がらなくなったと言う。実家は無線LANを組んでいるので、ルーターを怪しんだが、結局修理出来ず。ルーターからとりあえず有線でネットに繋いでお茶を濁した。
久しぶりに父に会った。父はもの凄く痩せていた。50キロないのかな? 体重が。ちょっと心配。しばらく見ないうちに一気に老け込んだ様子。
弟とも話したし、母とも話した。甥ともちょっと遊んで、まったりとした一日。
そうそう、先日も訳あって実家にいたのだけれども、その時に弟から、弟が仕事中に見た変わった写真屋さんの話を聞いて、これが大爆笑だったんだけど、書くと長くなるので、この話はまた今度に(忘れちゃうだろうけど)。
実家に向かった本題は、義理の妹のパソコンの修理。ネットに繋がらなくなったと言う。実家は無線LANを組んでいるので、ルーターを怪しんだが、結局修理出来ず。ルーターからとりあえず有線でネットに繋いでお茶を濁した。
久しぶりに父に会った。父はもの凄く痩せていた。50キロないのかな? 体重が。ちょっと心配。しばらく見ないうちに一気に老け込んだ様子。
弟とも話したし、母とも話した。甥ともちょっと遊んで、まったりとした一日。
そうそう、先日も訳あって実家にいたのだけれども、その時に弟から、弟が仕事中に見た変わった写真屋さんの話を聞いて、これが大爆笑だったんだけど、書くと長くなるので、この話はまた今度に(忘れちゃうだろうけど)。
Nikon D90
+TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF](A14)
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プロフィール
HN:
Ocha
年齢:
51
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。
そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。
※写真はクリックすると少し大きく表示されます。
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