えーっと、前回までは撮影済みのフィルムを現像タンクに装填するところまで行きましたね。で、今日はこのタンクに薬品を入れて、実際の現像処理に行きたいと思います。
現像処理しようよ!!
さて、最初に、連載(なのか?)第一回に作った薬品を指定量ビーカーに入れて準備します。
僕の使っているLPLの35ミリ1本用のタンクは、薬液を250ミリリットル使いますので、現像液、停止液、定着液を250ミリリットル、それぞれ別のビーカーに入れます。現像液はそのまま使用して再利用が普通ですが、僕の場合は水と1:1に割って使い捨てしますので、現像液125ミリリットルと水125ミリリットルで現像処理直前に作ります。割らないで再利用の人は、当然、現像液250ミリリットルです。
作業場所ですが、水が調達出来るところなら、何処でも良いです。キッチン、洗面所、お風呂場、もしかしたらトイレでもOKです。僕の場合はキッチンです。僕がキッチンでやる理由というのは、現像処理、特にその中でも現像液の処理は液温がとても大事になります。そうなると、室温も処理液温に近いのが望ましいので、冬なら暖房、夏なら冷房の効くキッチンで作業します。バット、もしくは桶に処理温度と同じ温度の水を少量張って、その中に処理液を入れたビーカーを入れて温度を保つのです。
この処理温度というのはとても大事で、特に現像液処理は温度によって処理時間が変わります。薬液を作るのも大雑把だった僕ですが、この温度調節だけは慎重に行います。
温度調節には2種類あって、現在の薬液の温度で処理時間を変えるパターンと、薬液を好みの温度に調節して、決まった処理時間にするパターン。僕は後者になります。というのは、処理温度が変わると、フィルムの仕上がりも変わるのです。なので、同じような結果を望むのであれば、同じ温度、同じ処理時間にした方が良い、と言うことになるわけですね。
と、言うわけで、僕の場合、桶に張った水を温度調節して、薬液温度を調節します。こういうとき、給湯器があるととっても便利ですね。現像液に限っては直接液温をはかり、桶に張った水に冷水を加えたり温水を加えたりして現像液が望みの温度になるまできっちりやります。僕の場合、桶に張った水用と現像液用の2本の水温計を使って居ます。
液温が調節出来たら、早速処理を始めましょう。
まず、タンクの一番上の小さなキャップを開きます。ここは開けてもタンクの中に光は入らない構造になってます。不思議ですね。
で、キャップを開けた口から薬液を入れます。写真ではタンクを置いてありますが、実際は左手でタンクを斜めにした方がスムーズに入ります。
まずは現像液からですが、処理時間は現像液のパッケージに書いてある時間を守るのが基本ですが、他のやり方は人それぞれちょっとずつ違いますので、ここからは「僕のやり方」と言うことで進めて行きます。大事なのは「毎回決まった処理方法をする」と言うことです。そうすることでデーターが取れ、次の作業方針が決まってくるのです。
さて、実際の処理ですが、僕の場合は現像液を入れる直前にキッチンタイマーを作動させて時間を計ります。そして現像液を入れて蓋を閉めます。僕の場合蓋が閉まるところで大体15秒。で、タンク内にあるかも知れない気泡を取るため(気泡があるとムラになります)、ガンガンとタンクの底を堅いところで叩き、1分間連続攪拌を行います(つまり経過時間1分15秒まで)。攪拌が終わったら45秒静かにタンクを桶の中に置いて安静にします(病人か)。で、その後15秒攪拌して45秒安静を処理終了まで繰り返します。
先にも書きましたが、安静中は桶の中の水に浸しておくと温度が変化しにくくて良いです、が、あんまり一杯水を張っておくと水がタンク内に進入するか、液が漏れだしてくる可能性があるので、要注意です。間違っても水没させないように、張る水はそこそこに。
攪拌は、このタンクの場合、タンク自体を上下逆さまにしてタンク内の液を循環させる事で行います。
こんな感じです。
かと言って、お酒のシェイカーの用に素早くやる必要はありません。上下の1往復で僕の場合約2秒ほどです。中に入っている薬液がコポコポと動いているのを実感出来る程度ですね。
現像指定時間の10秒前になったら現像液を排出します。そして次は停止液を入れます。停止液を入れ始めた時に丁度現像処理時間が終了するようにするようにします。つまり僕の場合の現像処理は、現像液が入った瞬間から、停止液が入るまで、ということになります。
現像液は時間に対してシビアでしたが、ここからはさほど焦らなくても大丈夫です。液温も現像液ほどシビアにならなくても大丈夫です。
停止液は処理時間1分。まず30秒間の連続攪拌、そして30秒間の安静(だから病人か)の後、停止液を排出します。
次は定着液です。
定着液、僕の場合は10分です。現像液と全く同じプロセスで、1分間連続攪拌し、そのあと45秒のお休みし、15分の攪拌の繰り返しです。
定着液は再利用します。なので、捨てずに処理時間が終了したらビーカーに戻し、そのあとにポリタンクに戻して下さい。
定着作業が終わったら、僕はQWを使用するので、その前に予備水洗です。定着液を綺麗に洗い流します。ここまで来ると、もう、タンクの大きい方を開けても大丈夫なので、大きな蓋を開けて、水をジャーっと入れて、一杯になったら捨て、また水をジャーっと入れる置換式水洗を行います。約1分。
予備水洗が終わったら、QWです。
多分、浸けておけば良いのでしょうが、僕の場合はもう一度蓋を閉めて、1分間攪拌します。そして2分間の安静のトータル3分。
QWが終わったら本水洗です。
タンクからリールを取り出し、水を張った大きめのビーカーなどにドボンと入れて、ちょろちょろと水を流します。この際放置しても大丈夫です。10分以上やれば良いでしょう。
水洗の水の温度はあまりシビアにならなくても良いですが、余り低温だったり、極端に高温だったりするとフィルムがビックリするので、ま、極端に高温になることはないでしょうが、冬場などは水温が10℃を切る場合もあるかもしれないので、そこら辺は注意です。こういうとき給湯器があると、とても便利です。
水洗が終わったら、今度は乾燥です。
埃の少ないところに、フィルムをフィルムクリップで挟み、リールから繰り出していきます。僕の場合は乾燥はお風呂場です。一回お風呂場でお湯のシャワーをジャーっと出しておけば埃は静まるし、風呂場のドアを閉めて置けば埃の進入も防げます。ただ、乾燥時間中に家族がお風呂に入らないように事前確認が必要ですが……。
フィルムを吊したら、写真用スポンジ2個でフィルムをハサミ、上から下へフィルムへ付いた水滴を数回拭って行きます。スポンジは、写真用品店に売っている写真用スポンジを使って下さい。スポンジは濡らした上で固く絞ったモノを。間違っても普通の食器洗い用のスポンジは使わないで下さい。水分をあらかた拭き取ったら、乾燥するまで待ちます。
乾燥したかどうかは、フィルムの何も写っていない部分(上下にあるはずです)を手で触って乾いていたらOKです。
乾燥が終わったら、指紋が付かないように手袋をして(これも写真用品店に売ってます)、6コマ毎に切断してネガシートに入れます。白い手袋をすると世代によっては踊りたくなるかもしれませんが、そこはグッと我慢して下さい。
これでフィルム現像処理、完了です。
文章で見るともの凄く難しそうですが、やってみればとても簡単です。肝心なのは現像液の処理時間です。
書いていても、なんだか小難しそうに僕自身感じましたが、聞くと(読むと)やるとではずいぶん違います。結構簡単ですよ。最初は緊張しますが、何回かやるともう、鼻歌交じりになるほです。
ちょっと言葉足らずな部分があるかもしれませんが、いろいろなサイトで現像方法は紹介されています。僕より詳しいサイトが一杯あるので、そちらも参考に。また、先にも書きましたが、人それぞれ少しずつやり方も違うと思うので、自分に合ったやり方でやってみて下さい。その際の注意点は、1度決めたやり方は、暫くは変えない事です。チョクチョク変えてしまうと、「どういう風にすればこうなる」というデーターが取れなくなってしまうのです。
最後に僕の現像データーです。
現像液 D-76 1:1希釈 20℃ 10分
停止液 酢酸 1分
定着液 スーパーフジフィックス 10分
予備水洗 1分
QW 3分
水洗 10分
皆様、良い写真ライフを!!
(2011.01.10追記)上記のデーターは、コダックTri-XをEI200で撮影した場合のものです。言葉足らずですいません(汗
現像処理しようよ!!
さて、最初に、連載(なのか?)第一回に作った薬品を指定量ビーカーに入れて準備します。
僕の使っているLPLの35ミリ1本用のタンクは、薬液を250ミリリットル使いますので、現像液、停止液、定着液を250ミリリットル、それぞれ別のビーカーに入れます。現像液はそのまま使用して再利用が普通ですが、僕の場合は水と1:1に割って使い捨てしますので、現像液125ミリリットルと水125ミリリットルで現像処理直前に作ります。割らないで再利用の人は、当然、現像液250ミリリットルです。
作業場所ですが、水が調達出来るところなら、何処でも良いです。キッチン、洗面所、お風呂場、もしかしたらトイレでもOKです。僕の場合はキッチンです。僕がキッチンでやる理由というのは、現像処理、特にその中でも現像液の処理は液温がとても大事になります。そうなると、室温も処理液温に近いのが望ましいので、冬なら暖房、夏なら冷房の効くキッチンで作業します。バット、もしくは桶に処理温度と同じ温度の水を少量張って、その中に処理液を入れたビーカーを入れて温度を保つのです。
この処理温度というのはとても大事で、特に現像液処理は温度によって処理時間が変わります。薬液を作るのも大雑把だった僕ですが、この温度調節だけは慎重に行います。
温度調節には2種類あって、現在の薬液の温度で処理時間を変えるパターンと、薬液を好みの温度に調節して、決まった処理時間にするパターン。僕は後者になります。というのは、処理温度が変わると、フィルムの仕上がりも変わるのです。なので、同じような結果を望むのであれば、同じ温度、同じ処理時間にした方が良い、と言うことになるわけですね。
と、言うわけで、僕の場合、桶に張った水を温度調節して、薬液温度を調節します。こういうとき、給湯器があるととっても便利ですね。現像液に限っては直接液温をはかり、桶に張った水に冷水を加えたり温水を加えたりして現像液が望みの温度になるまできっちりやります。僕の場合、桶に張った水用と現像液用の2本の水温計を使って居ます。
液温が調節出来たら、早速処理を始めましょう。
まず、タンクの一番上の小さなキャップを開きます。ここは開けてもタンクの中に光は入らない構造になってます。不思議ですね。
で、キャップを開けた口から薬液を入れます。写真ではタンクを置いてありますが、実際は左手でタンクを斜めにした方がスムーズに入ります。
まずは現像液からですが、処理時間は現像液のパッケージに書いてある時間を守るのが基本ですが、他のやり方は人それぞれちょっとずつ違いますので、ここからは「僕のやり方」と言うことで進めて行きます。大事なのは「毎回決まった処理方法をする」と言うことです。そうすることでデーターが取れ、次の作業方針が決まってくるのです。
さて、実際の処理ですが、僕の場合は現像液を入れる直前にキッチンタイマーを作動させて時間を計ります。そして現像液を入れて蓋を閉めます。僕の場合蓋が閉まるところで大体15秒。で、タンク内にあるかも知れない気泡を取るため(気泡があるとムラになります)、ガンガンとタンクの底を堅いところで叩き、1分間連続攪拌を行います(つまり経過時間1分15秒まで)。攪拌が終わったら45秒静かにタンクを桶の中に置いて安静にします(病人か)。で、その後15秒攪拌して45秒安静を処理終了まで繰り返します。
先にも書きましたが、安静中は桶の中の水に浸しておくと温度が変化しにくくて良いです、が、あんまり一杯水を張っておくと水がタンク内に進入するか、液が漏れだしてくる可能性があるので、要注意です。間違っても水没させないように、張る水はそこそこに。
攪拌は、このタンクの場合、タンク自体を上下逆さまにしてタンク内の液を循環させる事で行います。
こんな感じです。
かと言って、お酒のシェイカーの用に素早くやる必要はありません。上下の1往復で僕の場合約2秒ほどです。中に入っている薬液がコポコポと動いているのを実感出来る程度ですね。
現像指定時間の10秒前になったら現像液を排出します。そして次は停止液を入れます。停止液を入れ始めた時に丁度現像処理時間が終了するようにするようにします。つまり僕の場合の現像処理は、現像液が入った瞬間から、停止液が入るまで、ということになります。
現像液は時間に対してシビアでしたが、ここからはさほど焦らなくても大丈夫です。液温も現像液ほどシビアにならなくても大丈夫です。
停止液は処理時間1分。まず30秒間の連続攪拌、そして30秒間の安静(だから病人か)の後、停止液を排出します。
次は定着液です。
定着液、僕の場合は10分です。現像液と全く同じプロセスで、1分間連続攪拌し、そのあと45秒のお休みし、15分の攪拌の繰り返しです。
定着液は再利用します。なので、捨てずに処理時間が終了したらビーカーに戻し、そのあとにポリタンクに戻して下さい。
定着作業が終わったら、僕はQWを使用するので、その前に予備水洗です。定着液を綺麗に洗い流します。ここまで来ると、もう、タンクの大きい方を開けても大丈夫なので、大きな蓋を開けて、水をジャーっと入れて、一杯になったら捨て、また水をジャーっと入れる置換式水洗を行います。約1分。
予備水洗が終わったら、QWです。
多分、浸けておけば良いのでしょうが、僕の場合はもう一度蓋を閉めて、1分間攪拌します。そして2分間の安静のトータル3分。
QWが終わったら本水洗です。
タンクからリールを取り出し、水を張った大きめのビーカーなどにドボンと入れて、ちょろちょろと水を流します。この際放置しても大丈夫です。10分以上やれば良いでしょう。
水洗の水の温度はあまりシビアにならなくても良いですが、余り低温だったり、極端に高温だったりするとフィルムがビックリするので、ま、極端に高温になることはないでしょうが、冬場などは水温が10℃を切る場合もあるかもしれないので、そこら辺は注意です。こういうとき給湯器があると、とても便利です。
水洗が終わったら、今度は乾燥です。
埃の少ないところに、フィルムをフィルムクリップで挟み、リールから繰り出していきます。僕の場合は乾燥はお風呂場です。一回お風呂場でお湯のシャワーをジャーっと出しておけば埃は静まるし、風呂場のドアを閉めて置けば埃の進入も防げます。ただ、乾燥時間中に家族がお風呂に入らないように事前確認が必要ですが……。
フィルムを吊したら、写真用スポンジ2個でフィルムをハサミ、上から下へフィルムへ付いた水滴を数回拭って行きます。スポンジは、写真用品店に売っている写真用スポンジを使って下さい。スポンジは濡らした上で固く絞ったモノを。間違っても普通の食器洗い用のスポンジは使わないで下さい。水分をあらかた拭き取ったら、乾燥するまで待ちます。
乾燥したかどうかは、フィルムの何も写っていない部分(上下にあるはずです)を手で触って乾いていたらOKです。
乾燥が終わったら、指紋が付かないように手袋をして(これも写真用品店に売ってます)、6コマ毎に切断してネガシートに入れます。白い手袋をすると世代によっては踊りたくなるかもしれませんが、そこはグッと我慢して下さい。
これでフィルム現像処理、完了です。
文章で見るともの凄く難しそうですが、やってみればとても簡単です。肝心なのは現像液の処理時間です。
書いていても、なんだか小難しそうに僕自身感じましたが、聞くと(読むと)やるとではずいぶん違います。結構簡単ですよ。最初は緊張しますが、何回かやるともう、鼻歌交じりになるほです。
ちょっと言葉足らずな部分があるかもしれませんが、いろいろなサイトで現像方法は紹介されています。僕より詳しいサイトが一杯あるので、そちらも参考に。また、先にも書きましたが、人それぞれ少しずつやり方も違うと思うので、自分に合ったやり方でやってみて下さい。その際の注意点は、1度決めたやり方は、暫くは変えない事です。チョクチョク変えてしまうと、「どういう風にすればこうなる」というデーターが取れなくなってしまうのです。
最後に僕の現像データーです。
現像液 D-76 1:1希釈 20℃ 10分
停止液 酢酸 1分
定着液 スーパーフジフィックス 10分
予備水洗 1分
QW 3分
水洗 10分
皆様、良い写真ライフを!!
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HP:
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誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。
そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。
※写真はクリックすると少し大きく表示されます。
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