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葛藤と逡巡と妬みと嫉みと
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 ここの所、いろいろな方の写真をインターネットで見せて頂いている。インターネットとは今更ながら便利なモノで、検索すると写真を公開しているサイトにいくつも巡り会う。
 お気に入りの写真を扱っているサイトを見つけたらそのリンクを辿りまた新しい写真を扱ったサイトへ……。見ていて飽きないし、楽しい。

 現在特にお気に入りのサイトは、「わが友ホロゴン・わが夢タンバール」というサイトと、「NK's PhotoBlog」という二つのサイト。サイト名をクリックすると各々のページにジャンプするので是非ここをご覧になっている方々に見て頂きたい。

ブリキのワゴン


 このお二方の写真、全く奇をてらっていない。ごく普通の日常生活の中にあるナチュラルな光景を切り取り、しかし、目を引くほどの美しさ。どうすればこんなに美しい写真が撮れるのか、全く理解が出来ない。このお二方の写真達を見て、何年ぶりだろう、写真を見て、本当に息をのんだ。

 彼らと同じ機材を使えば同じような写真が撮れるのだろうか?
 彼らと行動を共にすれば似たような美しい写真が撮れるのだろうか?

 それは絶対に違う。
 きっと、センス、と言うより、視点が僕とは違うのだろう。たとえ彼らと同じ機材(ホロゴンはさすがに無理だろうけど)、同じ時間、同じ場所を共有したとしても、僕には絶対に同じような美しい写真が撮れる自信が、全くない(エッヘン参ったか!)。

舞殿


 でも、僕も彼らのような、美しい写真を撮りたいと思っている。
 思っているが、撮れない。なんで撮れないんだろうと悩む。悩んでカメラを構え、フレーミングして、シャッターを落とす。そしてカメラが吐き出す映像に僕は愕然とする。ほど遠く敵わない。自分を感動させられない映像に、他人を感動なんてさせる事が出来るモノか、と。

 考えて考えて、思った。
 今回紹介したお二方は、カメラを構える時、そしてシャッターを落とすとき、「美しい写真が撮りたい」だとか、「綺麗な写真が撮りたい」なんて、全く思っていないんじゃないか、と言うこと。
 ただ、視線が追うかのように、自然にファインダーで被写体を追い、そして、まばたきをするかのようにシャッターを落とした、ただそれだけじゃないんだろうかと。
 他人に感動されたいだとか、綺麗な写真だねだとか言われたいと何処かで思ってシャッターを切っていたら、きっとこんな写真は撮れないのだろう。

 本当に、僕にとって写真とは、進んでも進んでも遠ざかる地平線のようだ。目的地はそこに見えるのに、決して到達することが出来ない地平の果てのように。

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プロフィール
HN:
Ocha
年齢:
51
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性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
 若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
 酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。

 そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。

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