ずっと空を追いかけていた

　今日は日曜出勤。朝一番で現場に行って作業の指示をして、すぐにとんぼ返りで事務所に帰り、溜まっている図面作成をした。日曜日は日頃から言っているように、赤い彗星シャアになった気分だ（え？　意味が解らないって？　一応、仕事が３倍速く進むって事を言いたかったんだけど）。なので今日は特にコレと言った話題はないんだけど、そうだねぇ……、昨日の事でも書こうかな。

　昨日は午前中、息子のアトピーの塗り薬を処方して貰うために病院へ行き、たっぷり待たされたあとに、息子専用特殊配合（これが良く効くんだ。特殊な配合らしい）塗り薬をゲットして、もうお昼。で、一旦家に帰って昼食を摂った後、小笠原に住むS君に頼まれている自転車パーツを買いに新宿へ。
　気持ちよく晴れていて、それほど寒くなく、歩くに気持ちよい陽気だった。相変わらずコートの下はTシャツ一枚。歩けば身体はポカポカしてくるし、電車やお店の中は空調が効いているから、これ以上着ると汗だくだくのつゆだく状態になってしまうのだ。なので基本僕はコートの下はTシャツ。ただ、レストランとかでコートを脱ぐと視線を集めるのが玉に瑕だけど（健診ではメタボリックではないと診断されたが、お腹は結構平成狸合戦ぽんぽこなのでそれもTシャツだと目立つ）。

　自転車のパーツを一通り買い、店の外に出ると、そろそろ日も暮れかかって、なかなか趣のある色世界に街並みは彩られていた。どこもかしこもクリスマスのイルミネーションの中、空だけは普段と変わらず、しかしイルミネーションに負けず劣らずの美しさで、僕は家まで歩いて帰る事を決心した。

　甲州街道を下って行く。
　雲に隠れた太陽が雲を輝かせ、空のブルーとのコントラストで目が痛いほど。写真では黒く潰れているが、オリンパスの青色のネオンが同じ青なのにくすんで見える。一応銀塩カメラではオリンパスユーザーなので一枚押さえておいた。

　そのまま進むと、首都高速新宿線が見えてくる。
　空はだんだんと赤く燃え上がり、これぞ夕焼けというような色彩になっていく。
　最近のビルはガラスの面積のほうが多いのか、ビル自体が夕焼け空のオレンジ色を反射して、信号の赤色LEDより目立つ。

　首都高と交差して、ふと渋谷方面を見てみると、空はまだ青く、浮かぶ雲が不思議とピンク色に染まっていた。綺麗なので思わずシャッターを切った。一面の空も美しいけれども、こういう風に人工構造物の隙間から見える空も美しい。
　空は不思議である。一瞬たりとも同じ姿はない。だから見ていて飽きない。

　かのように、ずっと空を見ていた昨日だった。

Nikon D90+AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR