昨日から子供達が体調を崩し、昨日は奥様、今日は僕が会社を休んで看病しました。看病と言っても、さすがに殆ど子供達は寝ているだけなので、時間が余って仕方がないので、仕事で疲れたことを理由に行っていなかった白黒フィルムの現像を、子供達が寝ている隙にやってみました(酷い親ですね)。
結果は、20年以上ぶりなのに、とても上手に出来ました。ちょっと嬉しかったです。
基本的にフィルム現像と言うのは難しい事はなく、決まった工程を決まった時間行えば、誰にでもちゃんとしたフィルムを作る事が出来ます。失敗の一番の要因は、フィルムをタンクに入れるために、リールに巻きとるんですが、その時にフィルムとフィルムを重ね合わせてしまい、その部分だけ現像されないといった準備ミスでしょう。
久し振りにやった現像がとっても上手くいったので、気をよくして調子に乗って、白黒フィルム現像のハウ・トゥみたいな事を書いていきたいと思います。興味無い人が殆どでしょうが、そこは諦めてくださいね。
まず最初に、今日は現像に必要な薬品類を作って行くところをご紹介しましょう。
薬品を作ろうよ!
●現像液
色々なメーカーから色々な現像液が出てますが、僕はTRI-Xを使っていると言うのもあって、コダックのD-76を使用します。粉末で溶かすタイプで、僕は1リットル用を使用しました。
作り方はどんな現像液も袋に書いてあります。D-76の場合、「52℃の水828ミリリットルに薬品が底に沈まないようにゆっくり加え完全に溶解するまで攪拌し、1リットルになるよう水を加える」とあります。
またずいぶん細かい数字が出てきますね、52℃とか、828ミリリットルとか。多分、アメリカ製なので、温度は華氏に、リットルはガロンみたいにするとぴったり行くのかも知れませんが良く解りません。本来ならこの規定通りにやるのが筋(というか化学の世界では常識なのでしょう)ですが、僕は性格が大雑把なので、給湯器から出た50℃前後の850ミリリットルくらいのお湯で溶かします。給湯器の温度はあまり信用出来ないので、一応水温計で温度を測ります。我が家の給湯器の場合、「高温」で、やっと50℃でした(48℃表示の時は45℃程度でした)。本来なら、水道水をそのまま使うべきでは無いのでしょうが(蒸留水とか純水とかを使う)、僕はそこら辺も気にしないので、そのまま蛇口からスルーの水で行きます。以下の薬品も同じです。
お湯で作るので、現像の前日とかに作って置くと良いでしょう。冷まさないといけないんでね。
現像液、出来た液をそのまま使うなら再利用ですが、僕は現像時にさらに1:1に希釈するので、使い捨てになります。
●停止液
停止液は「酸」を使います。
現像液はアルカリ性なので、現像行為をストップさせるために、酸性の液体で進行を止めると言うわけです。メジャーな所では「酢酸」です。知らなかったのですが石墨さんに教えて貰ったところ、クエン酸での停止も最近メジャーなようで、写真用品屋さんに売っていました。まあ、酸性ならなんでも良いのかも知れません(テキトーですね)。実際はタダの水でもオッケーです。ま、諸々の理由で(特に精神的)一度は水停止を考えましたが、学生の頃も使っていた酢酸で停止液を作ります。
と、言う事で酢酸です。
学生の頃は富士の50%酢酸を使っていましたが、量が多くて重いので、今回は90%の小さいボトルの酢酸です。
停止液は、酢酸を1.5%~3%の濃度(だと思った。間違っていたら教えて下さい)に薄めたものを使います。なので、メスシリンダーで17ミリリットルの酢酸を1リットルの水に溶いて作りました(大雑把だなぁ)
●定着液
昔は粉末であったのですが、どこを探しても売って無くて、結局液体のを買ってきました。液体は溶くのは楽なんですが、液体ゆえ、買って持って帰ってくるとき重いしがさばるんですよねぇ。
定着液も色々種類が出ていますが、印画紙現像をしない僕は硬膜処理剤(っていうのかな)が配合されている、富士フィルム制の迅速定着液です。
この薬品、箱の何処にも調合法が書いていないのですが、フィルム用は原液1に対して水を2と書いてあったので、我が家にある保存用ポリビンの都合により、原液300ミリリットルに600ミリリットルの水を加えて900ミリリットルの使用液を作りました。
●水洗促進剤
別に無くても良いのですが、使わないと定着処理後の水洗いが長くなるので、せっかちな僕には必須な薬液。富士フィルムから「富士QW」と言うのが発売されているのでそれを使います。
これは2リットルの水に粉末を全部溶いて使います。なので、我が家ではQW用の保存ポリビンだけ2リットルです。
出来上がった使用液は綺麗な水色になります。綺麗ですね。でも、間違ってもこれをかき氷に掛けたりしないで下さい。絶対にブルーハワイの味にはなりませんからね。
……と、言う事で、僕の使用する薬剤は以上です。
攪拌には一応こういうビーカーを使うと良いでしょう。安いですしね。攪拌も攪拌棒があると便利です。割り箸とかでも良いですけど、割り箸は水分を吸収するので、薬品をを攪拌した割り箸で他の薬液を溶くのは止めたほうが良いでしょう。
保存はこういうポリビンがあると便利ですし、「これは薬品だぞ!」というオーラをだして家族を近づけない為には良いですが、別に日が当たらないところに置くならばペットボトルでも大丈夫だと思います。が、間違っても飲んだりしないように注意しましょう。
気が向いたら、今度は現像のプロセスを紹介したいと思います。
結果は、20年以上ぶりなのに、とても上手に出来ました。ちょっと嬉しかったです。
基本的にフィルム現像と言うのは難しい事はなく、決まった工程を決まった時間行えば、誰にでもちゃんとしたフィルムを作る事が出来ます。失敗の一番の要因は、フィルムをタンクに入れるために、リールに巻きとるんですが、その時にフィルムとフィルムを重ね合わせてしまい、その部分だけ現像されないといった準備ミスでしょう。
久し振りにやった現像がとっても上手くいったので、気をよくして調子に乗って、白黒フィルム現像のハウ・トゥみたいな事を書いていきたいと思います。興味無い人が殆どでしょうが、そこは諦めてくださいね。
まず最初に、今日は現像に必要な薬品類を作って行くところをご紹介しましょう。
薬品を作ろうよ!
●現像液
色々なメーカーから色々な現像液が出てますが、僕はTRI-Xを使っていると言うのもあって、コダックのD-76を使用します。粉末で溶かすタイプで、僕は1リットル用を使用しました。
作り方はどんな現像液も袋に書いてあります。D-76の場合、「52℃の水828ミリリットルに薬品が底に沈まないようにゆっくり加え完全に溶解するまで攪拌し、1リットルになるよう水を加える」とあります。
またずいぶん細かい数字が出てきますね、52℃とか、828ミリリットルとか。多分、アメリカ製なので、温度は華氏に、リットルはガロンみたいにするとぴったり行くのかも知れませんが良く解りません。本来ならこの規定通りにやるのが筋(というか化学の世界では常識なのでしょう)ですが、僕は性格が大雑把なので、給湯器から出た50℃前後の850ミリリットルくらいのお湯で溶かします。給湯器の温度はあまり信用出来ないので、一応水温計で温度を測ります。我が家の給湯器の場合、「高温」で、やっと50℃でした(48℃表示の時は45℃程度でした)。本来なら、水道水をそのまま使うべきでは無いのでしょうが(蒸留水とか純水とかを使う)、僕はそこら辺も気にしないので、そのまま蛇口からスルーの水で行きます。以下の薬品も同じです。
お湯で作るので、現像の前日とかに作って置くと良いでしょう。冷まさないといけないんでね。
現像液、出来た液をそのまま使うなら再利用ですが、僕は現像時にさらに1:1に希釈するので、使い捨てになります。
●停止液
停止液は「酸」を使います。
現像液はアルカリ性なので、現像行為をストップさせるために、酸性の液体で進行を止めると言うわけです。メジャーな所では「酢酸」です。知らなかったのですが石墨さんに教えて貰ったところ、クエン酸での停止も最近メジャーなようで、写真用品屋さんに売っていました。まあ、酸性ならなんでも良いのかも知れません(テキトーですね)。実際はタダの水でもオッケーです。ま、諸々の理由で(特に精神的)一度は水停止を考えましたが、学生の頃も使っていた酢酸で停止液を作ります。
と、言う事で酢酸です。
学生の頃は富士の50%酢酸を使っていましたが、量が多くて重いので、今回は90%の小さいボトルの酢酸です。
停止液は、酢酸を1.5%~3%の濃度(だと思った。間違っていたら教えて下さい)に薄めたものを使います。なので、メスシリンダーで17ミリリットルの酢酸を1リットルの水に溶いて作りました(大雑把だなぁ)
●定着液
昔は粉末であったのですが、どこを探しても売って無くて、結局液体のを買ってきました。液体は溶くのは楽なんですが、液体ゆえ、買って持って帰ってくるとき重いしがさばるんですよねぇ。
定着液も色々種類が出ていますが、印画紙現像をしない僕は硬膜処理剤(っていうのかな)が配合されている、富士フィルム制の迅速定着液です。
この薬品、箱の何処にも調合法が書いていないのですが、フィルム用は原液1に対して水を2と書いてあったので、我が家にある保存用ポリビンの都合により、原液300ミリリットルに600ミリリットルの水を加えて900ミリリットルの使用液を作りました。
●水洗促進剤
別に無くても良いのですが、使わないと定着処理後の水洗いが長くなるので、せっかちな僕には必須な薬液。富士フィルムから「富士QW」と言うのが発売されているのでそれを使います。
これは2リットルの水に粉末を全部溶いて使います。なので、我が家ではQW用の保存ポリビンだけ2リットルです。
出来上がった使用液は綺麗な水色になります。綺麗ですね。でも、間違ってもこれをかき氷に掛けたりしないで下さい。絶対にブルーハワイの味にはなりませんからね。
……と、言う事で、僕の使用する薬剤は以上です。
攪拌には一応こういうビーカーを使うと良いでしょう。安いですしね。攪拌も攪拌棒があると便利です。割り箸とかでも良いですけど、割り箸は水分を吸収するので、薬品をを攪拌した割り箸で他の薬液を溶くのは止めたほうが良いでしょう。
保存はこういうポリビンがあると便利ですし、「これは薬品だぞ!」というオーラをだして家族を近づけない為には良いですが、別に日が当たらないところに置くならばペットボトルでも大丈夫だと思います。が、間違っても飲んだりしないように注意しましょう。
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プロフィール
HN:
Ocha
年齢:
52
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/11/25
職業:
会社員
趣味:
多数
自己紹介:
若い頃は転々と職を変え、一時は教習所の教官を経験するも、結局古巣の建設業に戻り、現場監督から、現在は設計者に。
酒と煙草と家族と亀を愛するアラフォー万年平社員。
そして職歴と同じようにブログも転々とし、三度地面の下から復活。殆ど時事ネタを書かない、情報としては全く価値のない私的な内容を送る、読んでも全くタメにならない、どーしよーもないこのブログへようこそ。
※写真はクリックすると少し大きく表示されます。
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